英語に対する苦手意識を無くすためにするべきこと

英語に対する苦手意識を無くすためにするべきこと

いざ英語学習を始めようと思っても、昔から英語が苦手だったり嫌いだったり、あるいは思い出すのも嫌になるような苦い経験をお持ちになっていたりする方もいらっしゃると思います。ここでは、そうした方が少しでも苦手意識を無くせるように、いくつかポイントと具体的な事例をご紹介します。

どういう苦手意識を持ちがち?

では、どういうところに苦手意識を感じるのでしょうか。
感じ方は人それぞれでしょうが、以下の点に躓いたことがある方が多いのではないでしょうか。

話せない/聴けない/スピードについていけない
勉強が続かない
できるようになった気がしない

中高大と10年間英語を勉強したはずなのに、いざ話そうとすると英語が全然出てこない。そもそも聞こえてくる音が知っている音と違う。頑張って勉強しても長く続いたためしが無いし、いつまで経っても分からないことばかり…そんな皆さんの嘆きが聞こえてきそうです。

具体的な取り組み方

まず「話す回路」を作る

いきなり話す?!と身構えてしまうかもしれませんが、話すといっても「会話ができるようになる」という意味ではありません。これは「語順」(単語を並べる順番)の話で、「英語はどういう順番で言葉を並べる言語なのか」を初めから意識するということです。主語の次に動詞が来て…というアレです。

日本語と英語では、語順が真逆と言っていいほど違います。しかも、英語は単語を並べる順番を間違うと、使っている単語は合っていても意味が全く通じなくなります。日本語は語順をバラバラにしてもとりあえず意味は通じてしまうので、日本語ネイティブの私たちはそのことがそもそも感覚的に理解できないんですね。

ここで躓いてしまう方が非常に多いのです。

スピーキングはもちろん、リスニングであってもリーディングであっても話は全く同じです。裏を返せば、語順さえ克服してしまえば土台が出来るので、英語学習自体がやりやすくなります。

よって、どんなに簡単な文であっても、単語を並べる順番と各単語の役割を必ず意識しながら触れていきましょう。「毎日英語を話してます」だったらI speak English every day.ですが、

I(私は:主語)

speak(話す:動詞)

English(英語を:目的語)

every day(毎日:副詞)

という具合です。

これを英文を声に出して発音しながら、各単語の役割を頭に思い浮かべて、感覚に刷り込むようにして何度も何度も繰り返す。ときどきIやEnglishなど中の単語を入れ替えて言ってみる。このトレーニングをすることで、やがてFluency(流暢さ:言語運用に最も必要といわれる要素)を獲得することへと繋がっていきます。

なお、並べる順番については文法で触れることになり、多少の文法用語が出てきますが、感覚で正確に並べられるようになるまでは我慢して使って区別していくことをお薦めします。

文法はこのように「非ネイティブが少ない経験に頼らずルールを守る」ために必須となるものだと捉えていただくと、その必要性が実感しやすいです。もちろん、感覚だけで正確な文を発話できるほうがFluencyの観点からもベストなのですが、非ネイティブがそうなるにはおそらく皆さんが思っていらっしゃるよりもはるかに膨大な時間を要します。その時間を上積みできるまでは文法を介したほうが上達が早いよ、ということですね。

苦手と感じても習慣化する

そうは言っても、文法を身につけるにせよ触れる時間を増やすにせよ、やはり一朝一夕にはいきません。今まで頑張って時間を積み重ねてきたけれど疲れてしまった、という方もいらっしゃると思います。

そこで、苦手意識が払拭できないままでも英語学習を習慣化することを考えてみましょう。

方法として考えられるのは以下の3点です。

 
1.ベビーステップを使う
ベビーステップは「最初の一歩はできるだけ小さくする、そのほうが成功確率が高くなる」というメソッドです。どんなに忙しくてもまず学習するために毎日椅子に座る、英会話でReally?やExactly!などの1語で言えるフレーズから覚えて使ってみる、シャドーイングはまず最初の一文だけを繰り返す、などです。それらが習慣になったら、少しずつ内容を増やして同様に習慣にしていくと、いつの間にか最初に予定していた時間以上に学習できるようになっています。「最初は馬鹿馬鹿しいほど小さいことから入る」のがコツです。

2.マルチタスクを意識する
マルチタスクは「家事」を思い浮かべると分かりやすいでしょう。例えば料理をする方なら、1つ1つの料理を作り慣れてくると、それらを2品3品同時に作ることが徐々にできるようになり、時短できるようになってくるはずです。これは、反復して感覚で作れるようになったからこそできることで、英語も同様に感覚で処理できるようになると、考えなくても口から出てくるようになります。

そのため英語学習とも非常に相性が良く、その代表的なものがシャドーイングです。はじめはずっと集中しないと上手くできないのですが、慣れてくるとそれこそ料理や掃除をしながらでもトレーニングできるようになります。移動で歩きながら、お風呂に入りながらでもできます。普段お仕事で忙しい方ほど、マルチタスクで時間を作り出すことを考えてみましょう。できることは意外に多くあります。

3.とりあえずゴールを決める
ただでさえ総量が見えにくく無限に取り組まなければいけない気がしてしまう英語学習を、いったん有限にしてしまうという考え方です。TOEICなど資格試験を目指す方なら分かりやすいのですが、そうでない方もとりあえず具体的に量や締切を決めてみましょう。これは具体的であればあるほど良く、例えば「海外旅行で流暢に会話できるようにする」という目標を掲げた場合、ざっくり全体を考えるのではなく、空港・ホテル・レストランなど1つ1つのシチュエーションに絞って取り組むのが良いです。

伸びを感じる瞬間と具体例

英語は残念ながら伸びたことが分かる指標があまりなく、それも継続・反復がやりづらい要因の1つとなっています。そのため、「小さな成功体験」を重ねることを皆さん自身が意識して学習していく必要があります。

例えば、よく言われることですが、日本人は受験英語を経て頭の中に蓄積している英語がある程度あることから、本人が気づいていないだけで意外に話せることが多いです。ただ、受験というテストが前提にあったため、どうしても「正解」をいきなり言おうとして考え込んでしまう傾向があります。「完璧主義」という曖昧かつ否定的な言葉で表現されることもありますよね。

それを打破するための1つの方法が「外国人がいる場所に飛び込む」です。都市部に住んでいる方ならアイリッシュパブなどに行って話しかけるのがお手軽ですし、地方住まいの方でも観光地がそばにあれば行って(観光の邪魔にならない程度に)話しかけるのも良いでしょう。私の経験では、日本人はお酒が入ると大雑把になる方が多いので、酔うとブロークン上等で英語がスラスラ出てくる方が多いです。もちろん、最低限のフレーズは必要ですから、当たり障りの無い質問や返答でも大丈夫ですので、予め調べて言えるようにしておきましょう。

いきなり話しかけるのは抵抗がある、盛り場はどうも苦手で不安だという方は、お酒こそ入りませんが英会話カフェもお薦めです。だいたいのカフェには初心者専用テーブルがありますので、ホスト役の外国人のリードに従って参加してみると良いでしょう。最近はオンラインで全国どこからでも参加できるものもあるようです。

いやいや、そもそもフリートークなんか怖くてできないよという方は、英会話プログラム(英会話レッスン)を利用すると良いでしょう。というのも、英会話プログラムはだいたいその日に扱うテーマが決まっていて、事前に準備することが可能だからです。覚えてきたフレーズを適切な場面で使って意味が通じたら、もうそのフレーズは皆さんのものです。それを少しずつ積み重ねていくことで、実戦的な英語が知らぬ間に身についていきます。予習必須ですので頑張っても週2回がいいところなのですが、目の前の課題が分かりやすいので学習が続かない方にこそお薦めです。

以上、英語に対する苦手意識を払拭するための方法について見てきました。

英語学習は感覚を鍛えるタイプの学習ですので、皆さんそれぞれに合う合わないがあります。自分に合う方法を見つけるには試行錯誤がどうしても必要で、そのためにお役立ていただけそうな例をいくつか挙げました。興味を持った方法からでかまいませんので、ぜひ普段の学習に少しずつ採り入れてみてください。

大事なのは「自分の感覚に合うものを選ぶ」という視点を持つことです。

英語ができるようになった人の多くが言うことに「英語は難しくない!誰でもできる!」というのがあります。確かに私もそう思うのですが、私が見てきた限りでは、学習してきた方法は人それぞれでバラバラです。つまり、どの方法が絶対的に優れているということは無く、自分に合う方法を見つけて取り組むことさえできれば「誰でも」習得は可能だということです。

「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。
英語の全てを好きになれなくても、この方法だったら嫌にならずにやれそうだという方法が誰しも必ずあります。そうした方法を見つけて、ぜひ楽しみながら学習を進めていくように意識してみてください。そうすればやがて、皆さんが今お持ちの苦手意識はいつの間にか消え去っていることでしょう。

 

この記事を書いた人
株式会社インターナル・ドライブ 英語学習コーチ
英語コーチングが普及する初期より活動し、3ヶ月間でTOEIC200〜300点UPを多数輩出するコーチングスクール

    • 監修:同社代表取締役 船橋 由紀子

    • 11年間で約5000名の英語指導に従事
    • アドラー心理学やNLPも駆使した英語指導で、短期間でのTOEICスコアアップ、英会話力アップする方を次々と輩出
    • 監修の船橋の著書「英会話は筋トレ。」は3万部を突破

     

HanasoBizスタッフ編集