英会話上達法4選! 上達のコツと勉強の流れ、上達しない人の特徴も解説
- 2023.04.18
- 英語学習TIPS
近年、ビジネスの国際化が進んでおり、海外に住む顧客と英語でやり取りをしたり、英語でプレゼンをしたりする機会が増えています。より満足度の高いサービスを提供するために、英会話研修を導入する企業も少なくありません。
この記事では、英語学習初心者向けに、英会話上達のための基本的な考え方や具体的な方法を紹介します。英語圏への留学や移住以外の方法で英会話を上達させる方法を調べている方や教育担当者の方は、ぜひご覧ください。
英会話上達のコツ
英会話を習い始めてもなかなか上手にならないときは、勉強の方法や考え方が英会話学習に合っていない可能性があります。ここでは、英会話が上達するために大切な考え方や練習の方向性を紹介します。
基本をおさえたら、とにかく話すことを優先する
大人が英会話を学ぶときに大切なのは、最初に土台となる単語や文法などの基礎学習を行い、それらが定着したらアウトプットメインの練習に切り替えることです。
小さい子どもは、英語の音声や会話を聞くうちに、発音や話し方を自然に覚えていきます。しかし、大人は子どもに比べて音声認識能力や記憶力が低下しているため、同じように学ぶのは効率があまり良くありません。まずは参考書や問題集で基本的な単語や文法、リスニングを学び、英会話の基礎となる土台をしっかりと作りましょう。特にリスニングは英会話が上達するうえで重要な役割を果たすため、この段階で発音に関する知識をつけておくことが大切です。
とはいえ、基礎学習だけをしていても英語を話せるようにはなりません。英検3級から準2級レベルの基礎が定着したら、インプットメインの学習からアウトプットメインの学習に切り替えましょう。アウトプットの学習とは、スピーキングやライティングのことです。基本をおさえたら話すことを優先し、覚えたことを繰り返し発音しましょう。
あくまでもアウトプットをメインに切り替えるだけなので、文法知識やリスニング能力維持のために、インプットの学習も継続します。インプットが2〜3割、アウトプットが7〜8割くらいのバランスで学習に取り組むことが英会話上達のポイントです。
下手でも積極的に話す
日本で生活していると、英語でコミュニケーションを取ったり、ネイティブが話す生の英語に触れたりする機会はあまり多くありません。最初は英語で話すことに抵抗がある人や、上手く話せないのが恥ずかしいと思う人もいるでしょう。しかし、英語のネイティブではないのであれば、最初から完璧に話せなくて当然です。勉強を始めたばかりだからといって消極的になる必要はなく、英語で話す機会があれば果敢に挑戦しましょう。
英会話の上達が早い人は、失敗しても英語で話すことをやめない傾向にあります。積極的に話しているうちにスピードの速い会話を聞き取れるようになったり、言いたいことをとっさに言えるようになったりと、練習の成果を実感できるようになります。リスニング精度や発音の間違いといった、ひとりで勉強するだけではカバーしきれない分野も、積極的に会話をするうちに改善されて、上達していくでしょう。
完璧に聞き取れなくても落ち込まない
英語学習に関する課題の代表として、ライティングやリーディング、文法などの知識面では英語力が上達しても「なかなかリスニングが上達しない」という点がよくあげられます。研修を振り返ってみると、短い文章や単語は聞き取れても、会話となるとスピードについていくのが難しく、内容が理解できない従業員が多かったという企業もあるのではないでしょうか。
しかし、話している単語がすべて聞き取れないからといって、落ち込む必要はありません。聞き取れずに理解できなかった単語があったとしても、重要な名詞や動詞などを追ってさえいれば話の流れをつかめるからです。おおまかな内容が理解できてさえいれば、会話に加わることはできます。完璧に聞き取れなくても会話の流れを中断せず、コミュニケーションを取り続けることが大切です。
何かをするための手段として英語を学ぶ
英会話を学ぶ際は「英語を話すために英会話を学ぶ」と考えるよりも、「何かのために英語を話す必要があるから英会話を学ぶ」と考える方がおすすめです。
TOIECが2021年に公表したレポートを見ると、英語学習プログラムの結果を測るためにTOEICを受験した人々よりも、卒業や就職のため必要だからといった、英語がメインではない理由で受験した人々の平均スコアの方が高い傾向にあります。実際に英語圏に滞在した人々の滞在理由でスコアを比較してみても、英語学習プログラムの一環で滞在した人々より、仕事や進学のために滞在した人々の方がより高いスコアを出しています。
ビジネスの場で、自分が関わる業務に関する知識の方が身につきやすいように、別の目的を達成するために必要なスキルとして学ぶ方が効率的なのは、英会話学習においても同じといえます。
※参考:2021 Report on Test Takers Worldwide: TOEIC Listening and Reading Test
話すときに日本語から英語に訳さない
英語と日本語は、文法や発音が異なる全く別の言語であるため、日本語の文章を英語に訳しながら話すと違和感のある言葉になってしまいます。また、言葉を組み立てるのに時間がかかるため、言いたいことをすぐに言えず、会話についていけないデメリットもあります。
加えて、欧米は結論から伝える話し方が好まれるのに対し、日本は遠回しな言い方が好まれる傾向があります。そのような文化の違いを考慮せず日本語の言い回しをそのまま英語に訳すと、ネイティブの相手にはこちらの意図が伝わりづらくなります。
言いたいことをスムーズに話せるようになるには、日本語で訳さずに理解できる英語のフレーズを数多くインプットすることが大切です。英語には日本とは違う言い回しが数多くありますが、会話でよく使われる言葉をフレーズごと覚えることで、実践的な英語力を身につけられます。
英語で話すことを習慣化する
英会話はスポーツと似ていて、すぐに上達するものではありません。効率よくスキルアップするためには、英語を聞くことや話すことをいかに習慣化するかが大切です。英語に触れることを習慣化できないと、英語から離れる時間が長くなるにつれ、せっかく覚えた基礎的な文法やフレーズを忘れてしまいます。それを防ぐには、英語に触れる時間を毎日確保することがおすすめです。短い時間でもかまわないので、早朝や寝る前、通勤時間といった隙間時間を活用して、とにかく英語に触れ続けましょう。英語を組み込んだ生活リズムに慣れてきたら、徐々に学習時間を増やしていくと、より高い効果を得られます。自学学習のほか、英会話レッスンやオンラインセミナーを活用するのもおすすめです。
英会話が上達しない人の特徴
「勉強時間を確保しているものの、なかなか話せるようにならない」「周りと比べて上達が遅い」など、英会話にまつわる悩みを抱えている人もいるでしょう。ここでは、英会話の上達を妨げてしまう習慣や考え方などを紹介します。
インプットがメインになっている
英単語の暗記や文法の勉強、リーディング、リスニングなどのインプットは、英語力の土台を作るためには必要不可欠です。しかし、それらを学習しているだけで英語が話せるようになるわけではありません。「ひたすら英単語を覚えている」「英語を聞き流すなど、リスニングばかりしている」といったインプットメインの勉強に終始している人は、勉強方法を見直す必要があるでしょう。
英会話が上達するには、発話トレーニングやスピーキングといったアウトプットが必ず必要です。それに加え、反復学習によって会話のなかですぐにフレーズが出てくるレベルまで英語力を高めることが求められます。オンライン英会話サービスやスピーキングアプリを活用するなど、英語を話す機会を意図的に作ることが大切です。
下手なうちは話したがらない
英会話がなかなか上達しない人に多く見られるのは、「実際に話すのは上達してからにしよう」「下手なうちは話すのが恥ずかしい」と思い、実践に踏み切れないケースです。
海外の方と関わる業務などがなければ、日常的に英語を話したり聞いたりする機会は少ないでしょう。その環境で英語を流ちょうに話せるようになるのは、簡単なことではありません。慣れるまでは、誰もがリスニングに苦労したり、思うように話せなかったりと、失敗や試行錯誤を繰り返します。しかし、そういった実践的な経験こそが、英会話が上達する一番の道です。
人によっては「日本語訛りがあるのが恥ずかしい」と思うこともあるでしょう。しかし、世界共通語である英語はさまざまな国で話されており、国によって訛りが生じるのは一般的なことです。その国独自の訛りがあるのは日本だけではありません。
むしろ、「訛っている」と感じるのは、一定の英語力があって話せているからこその悩みとも言えます。まずは完璧な言葉を求めずに、思い切って英語で話してみることが、英会話の上達には不可欠です。
TOEICなどのテスト勉強を重視してしまっている
就職や昇格の際に、TOEIC のスコアを条件にあげる企業は少なくありません。しかし、「TOEIC でいい点数を取っているものの、英会話ができない」というケースも多々あります。
その理由は、TOEIC などのテスト勉強はリスニングやリーディングの力を伸ばすのに適しており、英会話の能力を鍛えるものではないからです。TOEICにもSpeaking & Writing Testsがありますがそれほど一般的ではなく、広く用いられているのはListening & Reading Testです。そのため、TOIECなどへのテスト対策はどうしてもインプット中心となりがちで、英会話の上達に大切なアウトプット学習の量が少ない傾向にあります。
もちろんTOEICのスコアを上げるために勉強することはいい取り組みなので、リスニングの際にシャドーイングに挑戦してみる、リーディングの際に黙読ではなく音読をするといったように、英語を口に出すひと工夫をしてみましょう。フレーズを繰り返しているうちに英語を口にすることに慣れ、発音の精度も向上します。
色々な教材に中途半端に手をつけている
さまざまな教材に手をつけたものの、なかなか英語の基礎が身につかないという失敗もあります。目新しい教材を見つけては買ってきて、中途半端に複数の教材に手をつけるのは、あまり効率的ではありません。教材によって教え方や順番、レベルなどが異なり、一度に複数の教材に手をつけるとかえって混乱を招く可能性があるからです。
勉強するテキスト、問題集、単語帳、リスニング教材などは、それぞれひとつに絞りこみ、内容のすべてが身につくまで繰り返し学ぶことが大切です。
無理しすぎて飽きる
英語学習は地道な努力の積み重ねが大切ですが、人によってはすぐに飽きてしまうこともあります。特に短期間ですぐにスキルを身につけようと思って無理なスケジュールを立てたりすると、途中で挫折してしまうケースが多いようです。また、英会話を学ぶ目的があいまいだったり、目標が高すぎたりすることも、学習をやめてしまう原因となりえます。
英会話の学習で大切なことは、小さな目標を設け、無理のない範囲で楽しみながら毎日コツコツ続けることです。「1か月でこの教材を学び終える」「毎朝通勤中に単語を10個覚える」「帰宅しながら口頭英作文をする」など、自分がやりがいを感じる目標を少しずつ達成し、少しずつハードルを上げていくとよいでしょう。
英会話上達のための勉強の流れ
英会話の勉強はさまざまな方法があり、人によって向き不向きが分かれるものもあります。ここでは、英語を話すために必要な基礎知識を学ぶ方法の一例を、ステップごとに解説します。勉強の仕方がわからない方や、何から学習を始めればよいのか迷っている方はぜひ参考にしてください。
英会話を上達させたい明確な動機を持つ
まずは英会話を上達させたい動機を明確にし、「そのためにはどの程度のレベルを目指すべきか」「いつまでにその目標を達成するか」などの学習計画を立てていきます。英会話はすぐに上手になるものではなく、ある程度の時間や労力が必要です。何気ない気持ちでスタートすると途中でモチベーションが下がってしまい、勉強を続けられない可能性もあるため、始めになるべく具体的な目標を決めておくとよいでしょう。
「海外で働きたい」「海外の顧客と話せるようになりたい」といったビジネスやキャリアに関連した目標のほか、「外国人の友人や恋人を作りたい」「海外旅行で現地の人と交流したい」など、趣味やライフスタイルにまつわる目標でもかまいません。大切なのは、「自分はなぜそうしたいのか」という理由まで深掘りし、納得できる目標を掲げることです。目標が明確であるほど、より具体的な学習計画を立てやすくなります。
まずは自分のレベルを知る
学習計画を立てるうえで大切なのは、現時点での自分の英語力を正しく知ることです。「中学生レベルの単語・文法はわかるのか」「発音をどの程度知っているか」などによっても、重点的に勉強するべき分野は異なります。そのため、まずは自分がどれくらい英会話の知識があるのかを確認しましょう。
自分で自分のレベルを判断するのは難しいため、インターネットでできる無料の診断やテストを活用するとよいでしょう。英会話力のレベルを知るには、オンライン英会話サービス「HanasoBiz」が行っている無料テストを活用するのがおすすめです。無料登録を済ませると診断できるようになり、すべてのチェックを終えると自分の英会話レベルやコメントが表示されます。
基礎的な文法、単語を学ぶ
自分の英会話力がわかったら、必要に応じて基礎的な文法や単語、発音を学んでいきます。初心者であれば単語や文法は中学校レベルが理解できるようになれば十分です。中学校レベルの教材を入手し、完全に理解できる状態にしましょう。
単語を学んで語彙力を増やす際、見落としがちなのは発音の知識です。発音は、英会話をするうえで重要なスピーキングやリスニングに影響を与えやすいため、単語を覚える際は正確な発音を意識するようにしましょう。
また、単語は基本動詞から覚えていくのがおすすめです。基本動詞とは、日常のなかで使われることが多い動詞のことで、ひとつの動詞で複数の意味を持ちます。まずは代表的な意味を覚え、そこから派生する意味を徐々に覚えていくと、話せる内容が広がっていきます。
フォニックスで発音を学ぶ
発音を学ぶときに役立つのが、フォニックスという学習法です。フォニックスとは、発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法のことで、もともと英語圏の子どもに読み書きを教えるために開発されました。日本の子どもは50音でひらがなを覚えていきますが、同じようにアメリカやイギリスなどの子どもはフォニックスで英語を学びます。
フォニックスの特徴は、英語のスペリングと発音の間にある法則を学ぶことで、英語の正しい読み方を身につけていくことです。例えば、Aは「A・エイ・ア・apple」Bは「B・ビー・バ・big」といったように、読み方とその文字を使うときの音、代表的な単語をセットで覚えていきます。日本語にはない英語特有の発音を理解しやすくなり、スピーキングやリスニングのスキル向上に役立つでしょう。
英会話上達のための学習法4選
文法や単語、発音を学んだら、いよいよ発話やスピーキングの練習を行います。ここでは、楽しみながら英会話を上達できる学習法を4つ紹介します。
1. 趣味や好きなジャンルを英語で学ぶ
音楽やエンターテイメント、スポーツや料理など、自分の好きなジャンルを英語で学ぶ方法です。興味のある分野や趣味、身近なことを表す単語などであれば自然とモチベーションも上がり、無理なく学習できるでしょう。興味のある事柄についての単語を覚えるうちに、語彙力もどんどん増していきます。
また、新たに学んだ表現や言い回し、文章などは口に出して復唱し、何度も反復練習することが大切です。最近はまっていることや、今やっていることについて、誰かに説明するつもりで独り言を言うのもよいでしょう。洋楽を口に出して歌ってみるなど、楽しみながらアウトプットする方法もあります。
2. 英語圏出身の有名人の真似をする
会話能力を向上させるには、真似は必須です。とは言ってもやみくもに誰でも真似をすればよいのではなく、英語の発音がきれいで聞き取りやすい人を真似るとよいでしょう。できれば、自分と年齢や雰囲気などが似ている人を選ぶと、真似しやすいかもしれません。
英語圏出身の有名人のインタビューや映画、海外ドラマなど、自分の好きな人や作品だと楽しみながら学習できるでしょう。気に入ったセリフや文章などを暗記し、言い回しや発音を徹底的に真似するのもおすすめです。有名人の音声をシャドーイングしてみるのもいい勉強法でしょう。
3. 英語圏出身の友達を作る
英語圏出身の友達と日常的に会話をする機会があれば、留学をしなくてもネイティブの英語に触れることができます。
英会話レッスンに通ったとしても、先生と話せる時間は1回につき30分~1時間ほどであることが多いです。英語圏の友達がいればその何倍もの時間を一緒に過ごせるだけでなく、会話量も非常に多くなります。学んだことをすぐに実践でき、発音や文法などについてアドバイスをもらうこともできます。
また、日本にいてはなかなか知ることができない外国文化について知識を深めることもできます。英会話レッスンでは扱う話題や内容が限られています。くだけた言い回しやスラングなどは、友達同士だからこそ触れる機会が多い英語ともいえます。
4. オンライン英会話レッスンを受講する
英語圏の友達を作り、日常的に英語があふれる環境にいられるのは理想的ではあります。しかし、「そもそも職場や学校などに英語圏の人がいない」「英語圏の知り合いを持つのは勇気がいる」といった人も多いでしょう。そのような場合は、オンライン英会話レッスンを活用するのがおすすめです。
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英会話を上達させるうえで大切なのは、学んだことをアウトプットする習慣をつけることです。文法や単語、発音などの基礎が身についたら、発話やスピーキングなどの学習に切り替え、コツコツとレベルアップしていきましょう。
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