フィリピン 4. 食べ物

1.フィリピン料理

フィリピン料理

フィリピン料理は、植民地だった影響からスペインやアメリカ、昔から交流が盛んだった中国など、様々な国の料理が混ざった多国籍の「ハロハロ」な料理と言えます。

同じアジアでもタイ料理やインド料理のようにスパイスをあまり使わずシンプルな味付けの料理が多いです。 そして一部の郷土料理を除いて、辛い料理がないのもフィリピン料理の特徴かもしれません。

食事の際には右手にスプーン、左手にフォークを持って食べるのが一般的です。

代表的な料理として以下の5つをご紹介します。

アドボ(Adobo)

肉や野菜を酢や醤油に漬け込み、煮込んだ料理です。アドボ自体はマリネを意味する単語です。

クリスピーパタ(Crispy pata)

豚足に熱い油をかけながら揚げたもので、これを好物とするフィリピン人は多いです。

シニガン(Sinigang)

肉や魚介類を入れて作る酸味のきいたスープで、日本人にとっての味噌汁のようなものです。

カレカレ(Kare-kare)

オックステール(牛の尾)や野菜をピーナッツソースで煮込んだもので、バゴーン(アミの塩辛)を加えて食べるのが一般的です。

レチョン(Lechon)

子豚の内臓を取り除き、香草を詰めて丸焼きにしたもので、クリスマスや誕生日など、お祝い事のときに振舞われることの多い料理です。

2.主食

主食

日本と同じく米が主食ですが、日本の物と比べると細長く粘り気の少ない「インディカ米」になります。

ご飯におかずや汁物を混ぜて食べるのがフィリピンスタイルです。

3.味付け

味付け

フィリピン料理の味付けには、醤油やパティス(魚醤)、砂糖がよく使われます。また、タマリンドや酢で味付けした酸味のある料理も数多くあります。

味はどれも比較的濃い目なので、少しのおかずでごはんをたくさん食べることができます。

また、トマトではなくバナナで作られた「バナナケチャップ」を使った料理は甘く、食べ慣れない日本人には不思議な味ですが、慣れれば美味しく感じてしまうかもしれません。

海に囲まれたフィリピンでは肉だけでなく魚介類も豊富で、夕暮れ時になると街のあちこちに焼き魚を売る屋台が出るのも日常の光景です。

野菜は南国特有のものが多く、オクラやゴーヤ、空心菜などがよく食されます。

4.フルーツ

フルーツ

バナナやマンゴー、パパイヤなど南国ならではの多くのフルーツが食べられます。 日本では高価なココナッツやドリアン、ドラゴンフルーツなども格安な値段で売られています。 パパイヤやココナッツなどはそのまま食べるだけでなく、料理に使われることもあります。

また、駅やショッピングモールなど、街の至るところにフルーツシェイクの露店があり、好きなフルーツを選んでシェイクを作ってもらうことができます。 一番ポピュラーなシェイクは何といってもブコ(ココナッツ)シェイクです。

5.スイーツ

スイーツ

甘いもの好きが多いフィリピンには、様々な種類のスイーツがあります。 南国ならではのトロピカルフルーツを使ったものが多いのが特徴です。 代表的なスイーツとして以下の5つをご紹介します。

ハロハロ(Halo-halo)

カキ氷にナタデココ、小豆、プリン、アイスクリーム、ミルクなどをかけたフィリピンを代表するスイーツです。

タホ(Taho)

温かい豆腐にタピオカと黒蜜をかけたもので、朝、道端でタホ売りのおじさんがバケツを引っ掛けた天秤を担ぎ「タホー、タホー」と叫びながら売り歩く姿は、フィリピンでは日常の光景です。

トゥロン(Turon)

甘くない野菜バナナを春巻きの皮で包み、黒砂糖をまぶして揚げたもので、フィリピンの定番ストリートフードです。

キャッサバケーキ(Cassava Cake)

タピオカの原料となるキャッサバとココナッツミルク、コンデンスミルク、バターなどを混ぜて焼いたケーキで、モチモチとした食感はケーキというより餅のような感じです。

ウベアイスクリーム(Ube Ice cream)

フィリピン特産の「ウベ」と呼ばれる紫色の山芋を使ったアイスクリームは、フィリピンで最もポピュラーなフレーバーです。ハロハロのトッピングにも、この色鮮やかなウベアイスクリームが使われます。